山を降り、四つの仮の生活を畳むと、世界という本のめくれなかったページが見えてきた。
Tour de France: 二百年と二千年のあいだ
汚れたレースカー、十八年かけた絵、二千年残るローマの文字。一か月の自転車旅で、フランスに積み重なった異なる時間の尺度に触れた。
Tour de France: 指ささずにパンを買うまで
ネギを持ってレジで立ち尽くすところから、指ささずにパンを買うところまで。フランスでの日常は、小さな冒険の連続だった。
Tour de France: 写真に写らなかったフランス
6000枚の写真を撮っても、写らなかったフランスがある。撮れなかった光、写真では抜け落ちた気配、そしてスケッチすることで初めて見えてきた時間のこと。
Tour de France: 土地を食べる
Bordeauxの犬、Amboiseの台所、プロバンスの鯛、そして土地を走ってから飲むワイン。食べ物を通じて、フランスの土地と少しずつ縁を作っていく。
Tour de France: ガリビエ峠
憧れの峠で僕を頂上まで運んだのは、勝利への高揚ではなく、呼吸と無心と、一日限りの仲間たちだった。
Tour de France: マルセイユ、人々の息吹
灼熱の港町を抜け、働き、祈り、手を差し伸べる人々の気配を追って冷たい川へたどり着いた一日。
Tour de France: 雨の向こうのワイン蔵
雨とストライキに崩された計画が、翌朝、一人の案内人とワイン蔵の奥へ続く扉を開いた。
Tour de France: 決めない旅をする人
予定を決めすぎない旅の豊かさを、ロワールで出会った二人の旅人が教えてくれた。
Tour de France: 旅の始まり
自転車人の憧れの地、フランス。Tour de Franceの画面に映る圧倒的な峠道を、自分の脚で走ってみたい。夢のような話だが、考えてみれば、それを阻むのは自分の常識と惰性以外には何もないことに気付いた。