平日は、自転車に乗る以外は起きている時間のほとんどを仕事に費やしている気がする。早起きだし、在宅勤務だし、同僚の多くは僕より8時間程遅れたタイムゾーンに住んでいてミーティングは夕方から夜になりがちなので、長時間労働は避けることができない。
社員は増え、ビジネスは成長し、僕自身も社長業で色々な経験を積んだ。一例を挙げれば、スプレッドシートとずっと多くの時間を過ごすようになったし、経理というか簿記というか、必要あって少し詳しくなり、そのしくみや、その道を専門にする人々のプロ意識への敬意が増した。
チームはとても素晴らしい。うちの会社は他にはなかなかないユニークな機会を提供できていて、そういうのに価値を感じる人達が集まってくれていると思う。どの人も個性があって面白く、ここを伸ばして、あそこを改善してあげたら、みたいな事をいつも漠然と考える。自分の経験を話したり、ビジネスの現状と課題を伝えて解決方法を考えてもらうように促したり、遠慮なく主体性を発揮して何かにトライしてほしいと伝え。時として、顧問やメンターのように感じる事もある。マネージメント・スタイルというのもおこがましいが、こういうやり方が僕にあっていそうだという感を強くしているので、この路線を引き続き模索して修行している感じだ。
以前僕がCEOの直属の部下だった時に、CEOが時々やってくる嫌な事を、自分が部下にしている事に気付く。なぜ彼がそうせざるを得なかったのか、今はとても良くわかるし、また部下の気持ちももとても良く分かる。皮肉なものだ。その学びから思うのは、やはり自分の姿勢というか伝え方というか、リーダーシップというのは全人格的なものなんだなという思いだ。
スタートアップというのは基本的に問題山積、次から次へと課題を1つずつやっつけていくそういうところである。今までの経験や、アドバイザーや投資家達の知見から、先に進む上で避けたほうがよい事や難所などは大体わかっているのだが、だからといってそれらを全て避けて行けるかというと当然そんな事はなく、分かっていながら正面突破しないといけない事や、バランス感覚を持って進んでもどっちかに曲がってしまったり、そういう事が沢山ある。
この旅路がどこに辿り着くのかは分からないが、他の人にも伝えているのは、旅路そのものが報酬であるのだよという事だ。そういう風に毎日をエンジョイしている。
2022年はLaunchableにとって大事な年になるはずだ。何か1つ望むことがあるとすれば、日本と米国を含む全社員を一同に集結させる事だ。日本政府の渡航制限次第。頼む!!